熱帯雨林に住む動物の危機

熱帯雨林とは赤道を中心とした熱帯の中でも雨量の多い森林のことです。全世界の生物種の半数以上が熱帯雨林に生息しているとも言われており、また、大気中に含まれる酸素の40%は熱帯雨林によって供給されたものと見られています。現在、地球上には少なくとも1000万種の生物がいますが、熱帯雨林に住む生物の絶滅はもっとも深刻です。

森林破壊の原因は地域によって異なりますが、世界資源研究所は、破壊の最大の脅威は木材や紙生産のために行われる商業伐採であり、鉱業開発、農地や牧草地への転換等がそれに続いていると報告しています。また、森林が最終的に農地や牧草地、産業植林地などに転換される過程において、商業伐採がその最初の段階における役割を果たしているという意味でもその影響は大きいです。

この様に人間が木をどんどん伐採するせいで森林の面積は急速に減っており、こうした森林の破壊により毎年4000~6000種もの生物が絶滅に追いやられていると考えられています。

熱帯雨林の消失により十分な調査研究がなされず、名前さえ付けられないまま1日10数種の種が滅びており、いま人間が何も手を打たずにこのまま絶滅が進んでいけば今世紀末までに100万種の動物が絶滅の危機にさらされる恐れがあります。

1982年に国連食糧農業機関と国連環境計画から出された「熱帯地域の森林資源」によれば、地球の総面積の3分の1に相当する40億haが森林におおわれており、そのうち熱帯雨林は半分の19億4000万haとなっています。地域別ではラテンアメリカが9億haで最も多く、アフリカが7億ha、アジアが3億4000万haになっています。

しかし熱帯雨林は年間1130万haの割合で減少してしていて、これは日本の本州の約半分の量に相当します。すでに本来の自然の40%が失われていると考えられています。